開発環境から本番環境へWordPressを移行する際、これまで『All-in-One WP Migration』というプラグインを使っていたのですが、無料で使える容量が512MBから一気に2MBまで下がるという衝撃のアップデートがおこなわれ、転送先にインポートしようとしたところで「あれ?インポートできない!?」ということに・・・無料のままでの利用が厳しくなりました。
[外部リンク]
All-in-One WP Migration – WordPress プラグイン | WordPress.org
そんなAll-in-One WP Migrationの代替プラグインとして2つの案件で試して好感触だった『WPvivid Backup Plugin』。これを今回ご紹介します。
[外部リンク]
Transfer&Backup WordPress Site – WPvivid Backup Plugin – WordPress plugin | WordPress.org
WPvivid Backup Pluginの転送方法について
このWPvivid Backup Pluginは無料のプラグインです。
WPvivid Backup Pluginには転送機能(WordPressの引っ越し機能)が手動(manual)と自動(Auto-Migration)の2種類あります。
手動は開発環境で転送用のファイル(バックアップファイル)を生成し、本番環境にアップロードしてリストア(復元)させる転送方法。All-in-One WP Migrationと似た転送方法ですね。
自動の転送は、手動による転送にあった「ファイルをダウンロード」「ファイルをアップロード」が必要ない転送方法になり、はじめて転送に成功した時はとんだカルチャーショックでした。
削除し忘れたゴミファイルが溜まっていく心配がないので、うっかり屋さんにはありがたい転送方法ですよね。
今回は自動の転送方法「Auto-Migration」の操作方法をご紹介します。
手動の転送方法やバックアップ方法など、その他の機能については、後日改めてご紹介しますのでお楽しみに。
[2019年6月17日 追記]
手動によるサイトの移行作業方法の記事を作成しました。
『WPvivid Backup PluginでWordPressを引っ越し(エクスポート&インポート)する方法 – 手動編』
インストールのその前に、、事前準備と注意点。
- 開発環境で「301リダイレクト系プラグイン」「ファイアウォール&セキュリティ系プラグイン」「キャッシュ系プラグイン」を利用している場合は、一旦それらのプラグインを停止してください。
- 開発環境に「Local by Flywheel」を使っている場合は、手動で転送をした方が良いとのことです。
『はぁ?・・・Local by Flywheelって何?』っていう方は、恐らく“Local by Flywheelを使っていない”ということだと思いますので、とりあえずスルーしてください。
(手動の転送方法は、後日改めてご紹介します。)
[外部リンク]
Local by Flywheel | Local WordPress development made simple
開発環境にWPvivid Backup Pluginをインストールし、有効化する。
※ここでは開発環境と本番環境の管理画面をわかりやすく見分けるため、開発環境の管理画面の配色を「ブルー」に、本番環境の管理画面の配色を「デフォルト」に設定しています。
開発環境の管理画面、左カラムのメニュー内『プラグイン』にカーソルを合わせ、「新規追加」をクリックします。
『プラグインを追加』ページの入力欄に「wpvivid」と入力します。
検索結果に「Transfer&Backup WordPress Site – WPvivid Backup Plugin」が表示されたら、「今すぐインストール」ボタンをクリックします。
ボタンが「インストール中…」になります。
ボタンが「有効化」に変わるまで待ちます。
ボタンが「有効化」に変わったら、「有効化」ボタンをクリックします。
本番環境にWPvivid Backup Pluginをインストールし、有効化する。
※後で開発環境の管理画面に戻ります。開発環境の管理画面は開いたままにしておき、別タブで本番環境の管理画面を開いてください。
本番環境の管理画面、左カラムのメニュー内『プラグイン』にカーソルを合わせ、「新規追加」をクリックします。
『プラグインを追加』ページの入力欄に「wpvivid」と入力します。
検索結果に「Transfer&Backup WordPress Site – WPvivid Backup Plugin」が表示されたら、「今すぐインストール」ボタンをクリックします。
ボタンが「インストール中…」になります。
ボタンが「有効化」に変わるまで待ちます。
ボタンが「有効化」に変わったら、「有効化」ボタンをクリックします。
転送先(本番環境)のKeyを取得する。
有効化されると『WPvivid Backup Plugin』ページに遷移します。
このページの「Key」タブをクリックします。
「Generate」ボタンをクリックします。
「Generate」ボタンの下にあるテキストエリアにKeyが出力されます。
テキストエリア内をクリックするとKeyが選択状態になりますので、Keyをコピーします。
転送元(開発環境)で転送処理を行う。
※後で本番環境の管理画面に戻ります。本番環境の管理画面は閉じないでください。
開発環境の管理画面に戻ると、『WPvivid Backup Plugin』ページになっていると思います。
このページの「Auto-Migration」タブをクリックします。
テキストエリアに先ほどコピーしたKeyをペーストし、「Save」ボタンをクリックします。
Keyの保存が成功すると、以下のような画面に切り替わります。
下にある「Transfer」ボタンをクリックします。
下にある「Clone Then Transfer」ボタンをクリックします。
[2019年8月22日 修正] (記事更新時点の最新バージョンではボタンの文言が「Transfer」から「Clone Then Transfer」へ変更されました。)
Transferの処理が開始されると以下のようなステータスバーが現れます。
処理の完了を待ちます。
Transferの処理が完了すると画面上部に以下のようにメッセージ「Transfer succeed, you have to refresh the backup list of target site in wpvivid plugin.」が表示されます。
転送先(本番環境)でリストア(復元)処理を行う。
本番環境の管理画面に戻り、「Backup & Restore」タブをクリックします。
「Scan uploaded backup or received backup」ボタンをクリックする(かブラウザを更新する)と、ページ下部「Backups」タブ内に「Received Backup」として転送されたデータが表示されます。
転送されたデータ内の「Restore」をクリックします。
「Restore」タブが表示されます。2つあるラジオボタンの内、上のラジオボタンにチェックを入れ、「Restore」ボタンをクリックします。( 上のラジオボタンにチェックを入れると、復元するデータ内のドメイン&URLを転送先のドメイン&URLに差し替えてくれます。)
[2019年8月22日 修正] (記事更新時点の最新バージョンではラジオボタンの選択が不要になりました。)
「Are you sure to continue?」というアラートが表示されます。
焦らず「OK」ボタンをクリックします。
リストア(復元)の処理がはじまると、以下のようにテキストエリア内で処理のステータスが表示されます。
処理の完了を待ちます。
リストア処理が終わるとログイン画面にリダイレクトされます。
この時のログイン情報は開発環境のアカウントに変わっています。
開発環境のログイン情報でログインしてください。
※もしリダイレクト処理が失敗したら、ゾッとする気持ちを隠して、ブラウザのURL「wp-login.php」以降を「wp-admin」に変えてみてください。
フロントエンドの表示を確かめて、デザインが変わっていたらWordPressの引っ越しは完了です。
まだ新しめのプラグインのため、至らないところも見受けられます。
フロントエンドの表示の確認はしっかり行った方が良いです。
まとめ
まだ新しめのプラグインのため、至らないところも見受けられますが、個人的には「致命的な不具合」ではなく「リカバリーが容易な不具合」という印象なので、今後の更新に期待したいと思います。
今回は細かいところを省いて「Auto-Migration」の機能のみご紹介しましたが、その他の機能については後日改めてご紹介いたします。
[2019年6月17日 追記]
手動によるサイトの移行作業方法の記事を作成しました。
『WPvivid Backup PluginでWordPressを引っ越し(エクスポート&インポート)する方法 – 手動編』